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新電力ランキング(2026年6月供給実績)特別高圧TOP100

2026年6月分の新電力各社における電力供給実績データが、2026年9月30日付で資源エネルギー庁より公表されました。

本記事では、資源エネルギー庁が公表した最新の公式データをもとに、2026年6月の「特別高圧」における新電力ランキングTOP100を紹介します。今回は総合実績、高圧、低圧は含めず、特別高圧の供給実績だけに絞ってランキングを整理しました。

特別高圧は、大規模工場、大型商業施設、データセンター、産業インフラなど、電力使用量の大きい法人需要家を中心とする市場です。家庭向けの低圧と比べて1件あたりの契約規模が大きいため、大口需要家の契約開始や終了、工場の稼働状況などによって、事業者ごとの月次実績や順位が大きく動きやすい特徴があります。

2026年6月は、エネット、丸紅新電力、CDエナジーダイレクトの上位3社に変化はありませんでした。一方、東京ガスが5位から4位へ上昇したほか、JERA CrossがTOP10入りするなど、上位から中位にかけて順位変動が見られています。

2026年6月 特別高圧TOP100

2026年6月は、特別高圧の供給実績が確認された161社の中から、供給量の多い上位100社をランキング形式で掲載します。5月は158社だったため、特別高圧で供給実績が確認された事業者は前月から3社増加しました。

一般に特別高圧は、供給電圧20,000V以上、契約電力2,000kW以上の大口電力契約で利用される区分です。大規模工場や大型商業施設、データセンターなどが中心となるため、家庭向けの低圧とは異なる顔ぶれが上位に並んでいます。

順位小売電気事業者名特別高圧(単位:1,000kWh)
1株式会社エネット296,137
2丸紅新電力株式会社211,166
3株式会社CDエナジーダイレクト197,893
4東京ガス株式会社80,980
5株式会社グローバルエンジニアリング67,990
6ENEOS Power株式会社65,130
7しろくま電力株式会社64,645
8サミットエナジー株式会社64,046
9株式会社JERA Cross60,441
10大阪瓦斯株式会社57,307
11デジタルグリッド株式会社51,584
12日鉄エンジニアリング株式会社49,841
13ミツウロコグリーンエネルギー株式会社46,648
14株式会社FPS44,101
15ゼロワットパワー株式会社43,036
16バンプーパワートレーディング合同会社35,486
17株式会社エフオン35,312
18株式会社アット東京34,988
19伊藤忠エネクス株式会社34,623
20株式会社ハルエネ32,382
21出光興産株式会社31,170
22株式会社U-POWER30,615
23株式会社JNCパワー26,981
24アーバンエナジー株式会社26,540
25一般社団法人東北自動車産業グリーンエネルギー普及協会25,734
26旭化成株式会社24,835
27コスモエネルギーソリューションズ株式会社23,511
28パナソニックオペレーショナルエクセレンス株式会社22,897
29京セラ株式会社21,203
30三井物産株式会社19,972
31株式会社リエネ19,711
32旭化成水力テクノサービス株式会社18,625
33鈴与電力株式会社17,452
34大塚ビジネスサポート株式会社15,622
35常石商事株式会社14,577
36岐阜電力株式会社13,474
37スマートエコエナジー株式会社13,272
38MGCエネルギー株式会社12,996
39イーレックス株式会社12,527
40伊藤忠商事株式会社12,496
41北陸電力ビズ・エナジーソリューション株式会社11,967
42大和ハウス工業株式会社11,917
43株式会社新出光11,346
44株式会社東急パワーサプライ11,178
45大平洋金属株式会社10,211
46株式会社エナリス8,931
47カワサキグリーンエナジー株式会社8,410
48リエスパワー株式会社8,228
49Axpo Japan株式会社8,140
50東邦瓦斯株式会社8,104
51TGオクトパスエナジー7,041
52青森県民エナジー株式会社6,980
53荏原環境プラント株式会社6,852
54株式会社U-POWER GREEN MARKETING6,575
55北海道瓦斯株式会社6,390
56EnergyRoute Japan株式会社6,347
57TOPPANホールディングス株式会社6,217
58王子・伊藤忠エネクス電力販売株式会社6,216
59Q.ENESTでんき株式会社5,916
60ヤマトエナジーマネジメント株式会社5,730
61香川電力株式会社5,715
62株式会社北九州パワー5,647
63株式会社UPDATER5,571
64エネサーブ株式会社5,408
65株式会社JR東日本商事5,338
66株式会社フォレストパワー5,101
67MCリテールエナジー株式会社5,091
68カナデビア株式会社4,907
69東日本旅客鉄道株式会社4,805
70MCPD株式会社4,665
71ダイヤモンドパワー株式会社4,255
72NFパワーサービス株式会社4,128
73株式会社セブン&アイ・エナジーマネジメント4,115
74SBパワー株式会社4,048
75中央電力エナジー株式会社3,961
76オリックス株式会社3,866
77新潟スワンエナジー株式会社3,802
78株式会社タケエイでんき3,633
79スマートエナジー熊本株式会社3,586
80レジル株式会社3,495
81シン・エナジー株式会社3,281
82株式会社JTBコミュニケーションデザイン3,233
83新エネルギー開発株式会社2,999
84株式会社エネ・ビジョン2,954
85RE100電力株式会社2,947
86シェルジャパン株式会社2,842
87福山未来エナジー株式会社2,750
88In Commodities JP合同会社2,682
89日本エネルギー総合システム株式会社2,427
90株式会社リミックスポイント2,425
91アストマックス株式会社2,400
92ヒューリックエナジーソリューション株式会社2,277
93Reivalue株式会社2,145
94テス・エンジニアリング株式会社1,989
95株式会社ユーラスグリーンエナジー1,945
96三井不動産TGスマートエナジー株式会社1,870
97株式会社エコログ1,856
98鈴与商事株式会社1,850
99株式会社Looop1,838
100株式会社Flying Duck1,654

2026年6月特別高圧 供給実績(対象161社)

特別高圧 上位5社の供給量比較(2026年5月 → 2026年6月)

6月も上位3社はエネット、丸紅新電力、CDエナジーダイレクトとなり、5月から順位に変化はありませんでした。一方、4位と5位は東京ガスとグローバルエンジニアリングの順位が入れ替わっています。

1位 株式会社エネット:276,893 → 296,137(+19,244 / +6.9%)

エネットは5月の276,893千kWhから6月は296,137千kWhへ増加しました。前月から19,244千kWh、率にして6.9%増となり、30万千kWhに迫る水準まで供給実績を伸ばしています。2位以下との差も大きく、6月も特別高圧市場で首位を維持しました。

2位 丸紅新電力株式会社:200,041 → 211,166(+11,125 / +5.6%)

丸紅新電力は200,041千kWhから211,166千kWhへ増加し、前月比5.6%増となりました。5月に20万千kWhを突破した後も供給量を伸ばしており、エネットに続く2位を維持しています。

3位 株式会社CDエナジーダイレクト:182,578 → 197,893(+15,315 / +8.4%)

CDエナジーダイレクトは前月から15,315千kWh増加し、197,893千kWhとなりました。前月比では8.4%増となり、20万千kWh目前まで供給量を拡大しています。2位の丸紅新電力との差は約1万3,000千kWhまで縮まっています。

4位 東京ガス株式会社:74,267 → 80,980(+6,713 / +9.0%)

東京ガスは5月の74,267千kWhから6月は80,980千kWhへ増加し、前月比9.0%増となりました。5月は5位でしたが、グローバルエンジニアリングを上回り4位へ上昇しています。

5位 株式会社グローバルエンジニアリング:75,776 → 67,990(▲7,786 / ▲10.3%)

グローバルエンジニアリングは5月の75,776千kWhから6月は67,990千kWhへ減少しました。前月比では10.3%減となり、順位も4位から5位へ後退しています。ただし、6万7,000千kWhを超える供給量を維持しており、引き続き特別高圧市場の上位グループに位置しています。

特別高圧 供給量の増加が大きかった事業者

6月は上位3社がそろって供給量を増やしたほか、中位でも大きく実績を伸ばした事業者が確認されました。

  • 株式会社エネット:276,893 → 296,137(+19,244 / +6.9%)
  • 株式会社CDエナジーダイレクト:182,578 → 197,893(+15,315 / +8.4%)
  • 日鉄エンジニアリング株式会社:36,918 → 49,841(+12,923 / +35.0%)
  • 丸紅新電力株式会社:200,041 → 211,166(+11,125 / +5.6%)
  • 旭化成水力テクノサービス株式会社:8,303 → 18,625(+10,322 / +124.3%)
  • 株式会社JERA Cross:51,861 → 60,441(+8,580 / +16.5%)
  • 東京ガス株式会社:74,267 → 80,980(+6,713 / +9.0%)
  • 株式会社JNCパワー:20,381 → 26,981(+6,600 / +32.4%)
  • しろくま電力株式会社:58,761 → 64,645(+5,884 / +10.0%)
  • 株式会社FPS:39,140 → 44,101(+4,961 / +12.7%)

増加量で最も大きかったのはエネットの19,244千kWhですが、伸び率では旭化成水力テクノサービスが目立ちました。5月の8,303千kWhから6月は18,625千kWhへ増加し、前月比124.3%増と2倍を超える伸びになっています。順位も51位から32位へ大きく上昇しました。

日鉄エンジニアリングも36,918千kWhから49,841千kWhへ35.0%増加し、16位から12位へ上昇しています。また、JERA Crossは51,861千kWhから60,441千kWhへ16.5%増加し、12位から9位となってTOP10へ入りました。

しろくま電力も58,761千kWhから64,645千kWhへ10.0%増加し、10位から7位へ上昇しています。6月は首位のエネットをはじめとする上位企業だけでなく、10位から30位台でも供給実績の増加に伴う順位変動が目立つ結果となりました。

特別高圧 供給量の減少が目立った事業者

一方、6月は一部の事業者で大幅な減少も確認されました。特別高圧は1契約あたりの電力使用規模が大きいため、大口需要家の契約や稼働状況の変化が月次実績へ大きく反映されることがあります。

  • 九電ネクスト株式会社:60,313 → 0(▲60,313 / ▲100.0%)
  • エバーグリーン・マーケティング株式会社:19,488 → 725(▲18,763 / ▲96.3%)
  • ENEOS Power株式会社:73,597 → 65,130(▲8,467 / ▲11.5%)
  • 株式会社エナリス:16,780 → 8,931(▲7,849 / ▲46.8%)
  • 株式会社グローバルエンジニアリング:75,776 → 67,990(▲7,786 / ▲10.3%)
  • アーバンエナジー株式会社:32,110 → 26,540(▲5,570 / ▲17.3%)
  • 出光興産株式会社:36,380 → 31,170(▲5,210 / ▲14.3%)
  • 大阪瓦斯株式会社:62,288 → 57,307(▲4,981 / ▲8.0%)

特に大きく変化したのが九電ネクストです。5月は60,313千kWhで9位でしたが、6月の特別高圧実績は0千kWhとなり、TOP100圏外となりました。

エバーグリーン・マーケティングも5月の19,488千kWhから6月は725千kWhへ大幅に減少し、5月31位から6月120位へ順位を下げています。また、株式会社エナリスも16,780千kWhから8,931千kWhへ46.8%減少し、34位から46位へ後退しました。

ただし、電力調査統計の数値だけから契約終了や事業縮小などの理由を特定することはできません。契約の移管や報告主体の変更、大口需要家側の事情などが数値へ影響する可能性もあるため、本記事では資源エネルギー庁が公表した供給実績上の変化として確認します。

特別高圧ランキング 6月新規ランクイン

5月にTOP100圏外だった事業者のうち、6月にTOP100へ入った事業者は5社となりました。

  • 70位 MCPD株式会社:4,665千kWh
  • 77位 新潟スワンエナジー株式会社:3,802千kWh
  • 88位 In Commodities JP合同会社:2,682千kWh
  • 90位 株式会社リミックスポイント:2,425千kWh
  • 93位 Reivalue株式会社:2,145千kWh

リミックスポイントは5月に986千kWhで106位でしたが、6月は2,425千kWhまで増加し、90位へ上昇してTOP100へ入りました。6月100位の供給量はFlying Duckの1,654千kWhとなっており、2,000千kWh台まで供給量を伸ばせばTOP100入りが見えてくる状況となっています。

なお、6月56位のEnergyRoute Japan株式会社は、旧ElectroRoute Japan株式会社と同一法人であるため、新規ランクインとしては扱っていません。

特別高圧ランキング 6月にTOP100圏外へ

5月のTOP100から6月に圏外となった事業者は5社でした。

  • 九電ネクスト株式会社:5月9位・60,313千kWh → 6月0千kWh
  • エバーグリーン・マーケティング株式会社:5月31位・19,488千kWh → 6月120位・725千kWh
  • 株式会社日本海水:5月97位・1,488千kWh → 6月104位・1,311千kWh
  • 株式会社タクマエナジー:5月99位・1,251千kWh → 6月102位・1,407千kWh
  • 東京エコサービス株式会社:5月100位・1,153千kWh → 6月109位・1,172千kWh

このうち、日本海水、タクマエナジー、東京エコサービスについては、必ずしも供給実績が大幅に減少したわけではありません。5月の100位は東京エコサービスの1,153千kWhでしたが、6月の100位はFlying Duckの1,654千kWhとなり、TOP100入りに必要な供給量そのものが約500千kWh上昇しています。

特にタクマエナジーは5月の1,251千kWhから6月は1,407千kWhへ供給量を増やしたにもかかわらず、順位は99位から102位となりTOP100圏外となりました。ランキングでは自社の供給量だけでなく、周辺順位の事業者の増減によって順位が動くことが分かります。

一方、九電ネクストとエバーグリーン・マーケティングは供給実績そのものが大きく減少しました。特に5月9位だった九電ネクストが0千kWhとなったことで、6月は10位前後の順位にも影響が出ています。

2026年6月 特別高圧ランキングの傾向

2026年6月の特別高圧TOP100合計供給量は2,280,143千kWhとなりました。5月の2,266,437千kWhから13,706千kWh増加し、前月比では約0.6%増となっています。

全体の数字だけを見ると5月からほぼ横ばいですが、ランキングの中身は大きく動いています。5月9位だった九電ネクストが60,313千kWhから0千kWhとなり、31位だったエバーグリーン・マーケティングも19,488千kWhから725千kWhへ減少しました。それにもかかわらずTOP100全体の供給量は前月を上回っており、他の事業者による供給量の増加がこれらの減少を補った形です。

5月と6月の両方でTOP100に入り、商号変更を同一事業者として扱った95社を比較すると、合計供給量は5月の2,182,744千kWhから6月は2,264,424千kWhへ増加しました。増加量は81,680千kWh、前月比では約3.7%増となっており、継続してTOP100に入った事業者だけを見ると、特別高圧の供給量は比較的堅調に増えています。

上位ではエネットが296,137千kWhまで供給量を伸ばし、丸紅新電力は211,166千kWh、CDエナジーダイレクトは197,893千kWhとなりました。上位3社だけで705,196千kWhとなり、TOP100全体の約31%を占めています。

また、JERA Crossが12位から9位、日鉄エンジニアリングが16位から12位、JNCパワーが29位から23位、旭化成水力テクノサービスが51位から32位へ上昇するなど、中位でも大きな順位変動が確認されました。

特別高圧は家庭向けの低圧とは異なり、気温上昇による冷房需要だけで月次変化を説明することは難しい市場です。大規模工場の稼働状況、大型商業施設やデータセンターなどの需要、大口需要家の契約切り替えなどが一社の供給実績を大きく変える可能性があり、今回のように特定事業者の大幅な増減がランキング全体へ影響するケースもあります。

まとめ

2026年6月の特別高圧新電力ランキングでは、エネットが296,137千kWhで1位、丸紅新電力が211,166千kWhで2位、CDエナジーダイレクトが197,893千kWhで3位となり、上位3社は5月から変わりませんでした。

一方、4位には東京ガスが浮上し、グローバルエンジニアリングが5位となりました。また、しろくま電力が10位から7位、JERA Crossが12位から9位へ上昇するなど、TOP10の中でも順位変動が発生しています。

TOP100合計供給量は2,280,143千kWhとなり、5月比では約0.6%増でした。一見すると小幅な増加ですが、九電ネクストやエバーグリーン・マーケティングの大幅減少がある一方、エネット、CDエナジーダイレクト、日鉄エンジニアリング、旭化成水力テクノサービスなどが供給量を伸ばしており、事業者ごとの動きには大きな差があります。

特別高圧市場は、大口需要家1件あたりの契約規模が大きいため、契約の獲得や終了が月次ランキングへ反映されやすい市場です。7月以降は夏季の電力需要が本格化するため、エネットや丸紅新電力、CDエナジーダイレクトなどの上位各社がどこまで供給量を伸ばすのか、中位以下を含めて順位がさらに動くのか注目されます。

EnergyTrendでは、今後も資源エネルギー庁が公表する最新データをもとに、特別高圧市場の供給実績と新電力各社の動向を定点観測していきます。

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参考・出典

資源エネルギー庁 「電力調査統計 2026年度 統計表一覧 3-(1)電力需要実績」

>未来のエネルギーを、今こそ本気で考える

未来のエネルギーを、今こそ本気で考える

エネルギー資源が限られた日本において、私たちがこれまでと変わらぬ豊かな暮らしを続けていくためには、新しい電力の「つくり方」と「使い方」を真剣に見直す必要があります。 環境への負荷を最小限に抑えながら、持続可能なエネルギー社会を実現する――それは国や企業だけでなく、私たち一人ひとりが取り組むべき課題です。 今こそ、再生可能エネルギーの可能性に目を向け、賢く選び、スマートに使う。その選択が、次の世代の未来を支える力になります。

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