SDGs 脱炭素 カーボンニュートラル 再生可能エネルギー発電促進賦課金 出力制御 卸電力市場 新電力ランキング 容量市場 取り巻く環境が大きく変化する電力業界 太陽光発電所の運営から電力小売制度まで、誰にでも分かりやすく解説します | エネルギートレンド

【2026年9月第4週】JEPXスポット価格|電力市場週間レポート(2026年9月21日~9月27日)

2026年9月第4週のJEPX(日本卸電力取引所)スポット市場は、週間平均では前週を下回ったものの、地域と時間帯によって全く異なる価格が形成された一週間となりました。9月21日~27日の週間平均システムプライスは18.11円/kWhとなり、前週9月14日~20日の18.58円/kWhから約2.5%低下しています。

背景には、秋への季節移行による冷房需要の減少に加え、9月21~23日のシルバーウィークによる産業用需要の低下があったと考えています。天候は台風や前線の影響を受け、太陽光発電にとって必ずしも良好な条件ではありませんでしたが、それでも需要減少の影響が大きく、特に連休中の日中には市場価格が大幅に低下しました。

一方で、今週を単純に「JEPX価格が下がった一週間」と見ることはできません。東京エリアの週間平均は前週比14.2%上昇の26.85円/kWh、中部も8.6%上昇の25.24円/kWhとなりました。さらに東京では50.01円/kWh、中部でも46.09円/kWhまで上昇する時間帯が発生した一方、北海道、東北、関西、中国、四国、九州では0.01円/kWhを付ける時間帯もあり、前週以上に価格の二極化が鮮明になっています。

今週は「週平均では下落」「昼間は超低価格」「夕方は上昇」「東京・中部は高値」という複数の動きが同時に発生しました。秋のJEPX市場が夏とは異なる価格形成へ移行し始めていることが、非常に分かりやすく表れた一週間だったと感じています。

JEPXのスポット市場は、翌日に受け渡す電気を一日48コマ、30分単位で取引する一日前市場です。本記事ではJEPX公表データをもとに、週間平均、日別価格、時間帯別価格、9エリアの平均価格、約定総量、高価格・低価格コマなどを前週と同じ指標で定点観測していきます。

※本記事に掲載するJEPX価格、週間平均、エリア別平均、時間帯別平均、前週比などは、日本卸電力取引所の公表データをもとに筆者が独自に集計・整理したものです。

2026年9月第4週のJEPXスポット価格まとめ

まず、9月第3週と第4週を比較して、市場全体がどのように変化したのかを確認します。

項目9月第3週(9月14日~20日)9月第4週(9月21日~27日)前週比・増減
週間平均システムプライス18.58円/kWh18.11円/kWh▲2.5%
週間最高価格33.38円/kWh40.01円/kWh+6.63円
週間最低価格9.63円/kWh0.10円/kWh▲9.53円
最高日平均22.51円/kWh22.09円/kWh▲0.42円
最低日平均15.59円/kWh16.22円/kWh+0.63円
30円/kWh以上14コマ8コマ▲6コマ
40円/kWh以上0コマ2コマ+2コマ

週間平均は2.5%低下していますが、週間最高価格は前週33.38円/kWhから40.01円/kWhへ上昇しました。一方で最低価格は9.63円/kWhから0.10円/kWhまで低下しており、価格レンジが大きく広がっています。

つまり今週は平均価格そのものより、「安い時間帯は極端に安く、高い時間帯は急激に上昇する」という値動きの大きさに注目すべき一週間でした。秋に入って需要の絶対量が減る一方、太陽光発電の出力変動やエリア間の需給差が価格へ反映されやすくなっているとみています。

JEPX週間平均は18.11円/kWh|前週比2.5%下落

9月21日~27日の週間平均システムプライスは18.11円/kWhとなりました。前週の18.58円/kWhから0.47円/kWh低下し、前週比では約2.5%の下落です。

日別では次のように推移しました。

日付日平均最低価格最高価格
9月21日(月)17.92円11.70円26.93円
9月22日(火)16.32円0.10円28.41円
9月23日(水)17.98円6.48円27.94円
9月24日(木)22.09円8.48円40.01円
9月25日(金)19.10円10.14円28.61円
9月26日(土)17.14円12.75円21.74円
9月27日(日)16.22円8.12円25.08円

21~23日のシルバーウィーク中は17円前後を中心とする比較的低い価格帯となりました。特に9月22日は日平均16.32円/kWhまで低下し、12時台にはシステムプライスが0.10円/kWhまで下がっています。

ところが連休明けの24日には状況が一変しました。日平均は22.09円/kWhへ上昇し、17時台にはシステムプライス40.01円/kWhを記録しました。その後、25日は19.10円/kWh、26日は17.14円/kWh、27日は16.22円/kWhへ再び低下しており、今週は前半・中盤・週末で市場環境が大きく変化したことが分かります。

シルバーウィークで産業用需要が減少

21~23日は需要減少が市場価格を押し下げ

2026年は9月21日が敬老の日、22日が祝日法による休日、23日が秋分の日となり、19日から23日まで実質5連休となりました。製造業や事業所の一部では連休に合わせて操業を停止・縮小するため、家庭需要が残っていても産業用の電力需要は平日より低下しやすくなります。

今週のJEPXにも、その影響が表れたと考えています。21日の日平均は17.92円/kWh、22日は16.32円/kWh、23日も17.98円/kWhとなり、20円/kWhを下回る状態が続きました。

さらにJEPXスポット市場の約定総量を見ると、21日は約934GWh、22日は約976GWh、23日は約1,007GWhとなっています。連休明けの24日には約1,098GWhまで増えていることから、市場取引量についても休日から平日への変化が確認できます。

ただし、JEPXの約定総量は日本全体の電力需要そのものではありません。そのため、約定量の減少をそのまま国内需要の減少率として扱うことはできませんが、市場環境の変化を見る一つの参考指標にはなります。

天候不順でも需要減少の影響が上回った

台風第25号・第26号などで天候が不安定

9月下旬は天候も安定しませんでした。気象庁では9月19~22日について台風第25号に伴う大雨や暴風、さらに9月26日以降については台風第26号に伴う大雨や暴風の観測データを集計しています。

曇天や雨天が増えれば、太陽光発電所の出力は低下します。本来であれば市場への低限界費用電源の供給量が減少するため、JEPX価格には上昇圧力がかかります。

それでも今週の週間平均が前週を下回ったということは、太陽光発電量の低下という供給側の上昇要因以上に、気温低下や連休による需要減少の影響が大きかったと考えることができます。

夏場であれば曇天によって太陽光発電量が落ちると、冷房需要が高いまま供給側だけが減るため価格は上昇しやすくなります。しかし秋になると冷房需要そのものが小さくなるため、同じ曇天でも価格への影響が変わってきます。

昼間10.67円、夕方26.86円|「昼安・夕高」が鮮明に

今週のJEPXで最も注目したい数字の一つが、時間帯別価格です。

10時~14時の平均システムプライスは10.67円/kWhとなり、前週の15.45円/kWhから約30.9%低下しました。一方、17時~20時の平均は26.86円/kWhとなり、前週25.75円/kWhから約4.3%上昇しています。

時間帯9月第3週9月第4週前週比
10時~14時15.45円/kWh10.67円/kWh▲30.9%
17時~20時25.75円/kWh26.86円/kWh+4.3%

昼間と夕方の差は16円/kWhを超えました。週間平均が18.11円/kWhだからといって、一日を通じて18円前後で推移しているわけではありません。

日中は需要が弱く、太陽光発電が一定程度稼働すると供給余力が大きくなります。しかし夕方になると太陽光発電量が急速に低下する一方、家庭や商業施設などの需要は残ります。その結果、夕方に需給が締まり、価格が一気に上昇する構造が目立つようになっています。

秋が深まるにつれて日の入りはさらに早くなりますので、今後はこの「昼間は安いが夕方に急上昇する」という値動きが、夏以上にJEPX市場の特徴として重要になる可能性があります。

9月22日はシステムプライス0.10円/kWhまで低下

複数エリアでは0.01円/kWhを記録

今週の低価格側を象徴したのが9月22日の昼間です。12時台にはシステムプライスが0.10円/kWhまで低下しました。

同じ時間帯のエリアプライスを見ると、北海道、東北、関西、中国、四国、九州で0.01円/kWhとなる一方、東京は14.14円/kWh、中部12.44円/kWh、北陸2.50円/kWhでした。

全国で同じ価格になったわけではなく、同じ30分コマの中で0.01円/kWhと14円台が同時に存在しています。エリア間の需給差や連系線の状況が、価格へ非常に大きく反映された場面といえます。

1週間全体で0.01円/kWhとなったコマ数を確認すると、次のようになりました。

エリア0.01円/kWhとなったコマ数
九州30コマ
北海道28コマ
東北16コマ
四国16コマ
中国13コマ
関西4コマ

前週は主に中国・四国・九州で0.01円/kWhが発生していましたが、今週は北海道や東北、関西にも広がっています。市場価格の低下は単純な「西日本だけの問題」ではなくなっており、需要が弱い時間帯に供給余力が発生した地域では、全国各地で極端な安値が形成される状況になっています。

東京26.85円、中部25.24円|エリア価格はさらに二極化

一方、週間平均のエリアプライスを見ると、東京・中部の価格上昇が際立ちました。

順位エリア9月第3週平均9月第4週平均前週比
1東京23.51円26.85円+14.2%
2中部23.24円25.24円+8.6%
3東北17.43円16.16円▲7.3%
4北海道16.20円12.91円▲20.3%
5北陸15.89円12.80円▲19.5%
6関西15.80円12.57円▲20.4%
7中国13.47円11.38円▲15.5%
8九州13.03円10.94円▲16.0%
9四国11.61円10.21円▲12.1%

東京は前週23.51円/kWhから26.85円/kWhへ14.2%上昇、中部も23.24円/kWhから25.24円/kWhへ8.6%上昇しました。一方、残る7エリアはすべて下落しており、関西は20.4%、北海道20.3%、北陸19.5%の大幅な下落です。

東京と四国を比較すると週間平均で16.64円/kWhもの差があります。前週にもエリア間の二極化を指摘しましたが、今週はその傾向がさらに強まった形です。

全国の週間平均システムプライスが18.11円/kWhだからといって、東京・中部の小売電気事業者と四国・九州などの事業者が同じ市場環境に置かれているわけではありません。今後のJEPX分析では、全国平均だけを見ることの意味がさらに小さくなっていく可能性があります。

▶JEPX最新エリアプライス

東京では50.01円、中部でも46.09円まで上昇

夕方にスポット価格が急上昇

低価格の一方で、今週は高値スパイクも発生しました。

9月24日の夕方にはシステムプライスが40.01円/kWhまで上昇し、東京・東北では50.01円/kWhを記録しました。北海道も同日の夕方に50.01円/kWhまで上昇しています。

東京エリアでは9月22日と24日に50.01円/kWhを付ける時間帯が複数ありました。中部については50円台には届かなかったものの、9月25日に46.09円/kWhまで上昇しています。

特に興味深いのは、東京では昼間に10円台で推移していた日でも、夕方になると50円/kWh前後まで跳ね上がる時間帯があったことです。需要そのものが夏より低くても、太陽光発電量が低下する時間と需要が重なると、短時間で需給が変化することを示しています。

今後10月に入ると日照時間はさらに短くなるため、この夕方の価格スパイクはむしろ注意すべきポイントになると考えています。

約定総量は約6,945GWh|前週比5.8%減少

JEPXスポット市場の週間約定総量は約6,945GWhとなり、前週の約7,369GWhから約5.8%減少しました。

日付約定総量
9月21日約934GWh
9月22日約976GWh
9月23日約1,007GWh
9月24日約1,098GWh
9月25日約1,043GWh
9月26日約949GWh
9月27日約938GWh

連休中の21~23日は取引量が少なく、連休明けの24日に約1,098GWhまで増加しています。その後、土日の26、27日には再び950GWhを下回りました。

JEPX約定総量は国内電力需要そのものではありませんが、シルバーウィーク中に少なく、平日復帰後に増加したという動きは、今週の市場価格を考えるうえで参考になります。

次週9月28日~10月4日のJEPX価格を予測

週間平均18~21円/kWh、中心値は19円台を予想

筆者は、次週となる2026年9月28日~10月4日の週間平均システムプライスについて、18~21円/kWh程度を予想します。中心値は19円台を想定しており、今週18.11円/kWhからはやや上昇するシナリオを基本とします。

指標次週予想
週間平均システムプライス18~21円/kWh
中心予想19円台/kWh
平日日平均18~22円/kWh程度
土日日平均14~18円/kWh程度
10~14時10~16円/kWh程度
17~20時25~35円/kWh程度
東京・中部週間平均23~28円/kWh程度
通常時の高値30~40円/kWh程度
条件が重なった場合一時40~50円/kWh台

前週までは大型連休による需要減少が最大の下押し材料でしたが、次週はシルバーウィークが終わり、工場や事業所の稼働が通常の状態へ戻ります。この需要回復が、市場価格を今週よりやや押し上げると予想しています。

一方で、真夏のような冷房需要は期待しにくく、需要全体が8月並みに戻るとは考えていません。このため20円台後半が一週間続くような状況ではなく、基本的には10円台後半から20円台前半を中心とする市場になるとみています。

予想理由① シルバーウィーク終了で産業用需要が回復

9月24日以降にも確認されたように、休日が終われば工場、オフィス、商業施設などの需要が戻ります。

次週は9月28日の月曜日から通常の平日が続くため、9月21~23日のような連休特有の低需要はなくなります。このため、昼間の価格についても0.01円/kWhが大量に発生するような状況は、今週前半より減少すると予想しています。

特に製造業の需要が大きい中部、関西、中国などでは、平日需要の回復によって市場価格の下値が切り上がる可能性があります。

予想理由② 曇りや雨で太陽光発電量は低下しやすい

次週のもう一つの重要な材料が天候です。

気象庁の週間予報では、名古屋では9月28日から10月1日にかけて曇りや雨の日が多く、最高気温もおおむね25~27℃程度となっています。京都でも28日から10月1日にかけて曇り一時雨が予想され、関東周辺についても曇りや雨の日が多い予報です。

さらに気象庁は9月26日以降について、台風第26号に伴う大雨や暴風の観測状況を集計しています。台風そのものの進路だけでなく、周辺の湿った空気や前線の位置によっては、次週も広い範囲で日射量が伸びにくい可能性があります。

気温が低いため冷房需要は抑えられますが、同時に太陽光発電量も減少すれば、需要減少だけでJEPX価格が大きく下がるとは限りません。筆者はこの点を踏まえ、次週の平均価格を今週よりやや高い18~21円/kWhと予想しています。

予想理由③ 冷房需要は低く、夏型の高騰にはなりにくい

一方、価格上昇を抑える最大の材料は気温です。

名古屋の週間予報では最高気温は25~27℃程度、京都も23~27℃程度が中心となっています。真夏の35℃前後と比較すれば冷房負荷は明らかに小さく、家庭だけでなくオフィスや商業施設でも空調需要は夏場から低下すると考えられます。

そのため太陽光発電量が減少しても、朝から夜まで30円、40円/kWhという価格が続く可能性は低いとみています。

ただし、晴れ間が戻って気温が一時的に上昇する日や、発電設備の停止などが重なった場合には話が変わります。特に需要の大きい東京・中部では、今週のように短時間で40~50円/kWhへ上昇する可能性を残しています。

予想理由④ 10月入りで発電設備の点検リスクにも注意

10月に入ると、電力需要は夏季のピークから冬季の高需要期へ向かう途中の端境期となります。一般的に発電設備の保守・点検は高需要期を避けて計画されるため、今後一部の発電設備がメンテナンスに入った場合には供給力が一時的に低下する可能性があります。

現時点で次週に特定の大規模発電所が停止すると断定するものではありません。しかし、資源エネルギー庁も高需要期の安定供給に向け、発電事業者や再エネ事業者にメンテナンス時期の調整などを求めており、発電設備の稼働状況は秋のJEPXを見るうえで重要な変動要因です。

気温が低いため通常は問題になりにくいものの、複数の大型電源停止と太陽光発電量の低下が同時に発生すれば、市場価格の上振れ要因となります。

予想理由⑤ 夕方の価格スパイクがさらに重要になる

次週で筆者が最も注目しているのは、17時以降の市場価格です。

今週は10~14時平均が10.67円/kWhまで低下した一方、17~20時は26.86円/kWhまで上昇しました。両時間帯の差は16円/kWh以上あり、同じ一日の中とは思えないほど価格差が拡大しています。

10月に入れば日の入りはさらに早くなり、太陽光発電所の出力が急速に低下する時間帯も前倒しされます。しかし17~19時は家庭の帰宅時間や商業施設の営業時間と重なり、需要が一定程度残ります。

このため次週についても、昼間は10円前後まで低下していた価格が17時以降に25~35円/kWhへ上昇する展開を基本シナリオとしています。東京・中部で需給が引き締まれば40円台、条件が重なれば再び50円/kWh前後までスパイクする可能性もあります。

発電燃料価格も秋のJEPXを下支え

秋のJEPX市場を考えるうえで、もう一つ忘れてはいけないのがLNGなど発電燃料の調達環境です。

中東情勢を巡る不透明感は依然として残っています。資源エネルギー庁は、中東情勢が長期化・深刻化した場合に備えてLNG在庫や調達状況をモニタリングしており、短期的な供給には支障がないとしつつも、調達を巡る不確実性を認識しています。

夏が終わり需要が減少しても、火力発電の燃料原価そのものが高ければJEPX価格の下値は下がりにくくなります。このため2026年秋については、過去の低需要期よりやや高めの水準で推移する可能性があるという見方を維持しています。

発電燃料価格については、当サイトの「発電燃料価格 最新データ」でも定点観測しています。

▶発電燃料価格 最新データはこちら

まとめ|平均は下落でも東京・中部と夕方価格は上昇

2026年9月21日~27日のJEPXスポット市場は、週間平均システムプライスが18.11円/kWhとなり、前週18.58円/kWhから2.5%低下しました。シルバーウィークによる産業用需要の減少や冷房需要の低下が市場全体を押し下げた一方、天候不順による太陽光発電量の低下もあり、時間帯・エリアによって非常に大きな価格差が生じました。

特に10~14時の平均価格は10.67円/kWhと前週比30.9%低下した一方、17~20時は26.86円/kWhと4.3%上昇しました。9月22日にはシステムプライスが0.10円/kWh、複数エリアで0.01円/kWhまで低下する一方、24日の夕方にはシステムプライス40.01円/kWh、東京では50.01円/kWhまで上昇しています。

エリア別でも東京26.85円/kWh、中部25.24円/kWhに対して、四国10.21円/kWh、九州10.94円/kWh、中国11.38円/kWhとなり、価格差は一段と拡大しました。今後は「全国平均が何円か」だけではなく、「どのエリアで、どの時間帯に価格が動いているのか」を見ることがますます重要になります。

次週9月28日~10月4日について、筆者は週間平均システムプライスを18~21円/kWh、中心値を19円台と予想します。シルバーウィーク終了によって産業用需要が本格的に戻る一方、気温低下によって冷房需要は低く、需要面では夏ほどの価格上昇要因はありません。

一方、台風や前線の影響で曇天・雨天が多くなれば太陽光発電量が減少します。また10月入りによって発電設備の保守・点検が重なれば、供給側にも上振れ要因が生じます。

特に注目したいのは夕方です。日照時間の短縮によって太陽光発電量が早い時間から落ちる一方、需要は残るため、JEPXは「昼安・夕高」の傾向がさらに顕著になるとみています。

2026年秋のJEPX市場は、平均価格そのものは夏から低下しても、エリア間価格差と時間帯別価格差はむしろ大きくなる可能性があります。EnergyTrendでは引き続き、週間平均、日別価格、エリア別平均、時間帯別価格、約定量、高価格・低価格コマを同じ基準で定点観測していきます。

出典・引用

▶JEPX「スポット市場」の公式ページはこちら
▶JEPX「取引概要」の公式ページはこちら
▶気象庁「最新の気象データ」の公式ページはこちら
▶気象庁「2週間気温予報」の公式ページはこちら
▶気象庁「季節予報」の公式ページはこちら
▶資源エネルギー庁「2026年度夏季の電力需給対策」の公式ページはこちら
▶資源エネルギー庁「中東情勢を踏まえた火力発電の政策的対応」の公式ページはこちら
▶内閣府「国民の祝日について」の公式ページはこちら

※本記事に掲載しているJEPXスポット価格、エリアプライス、時間帯別価格、約定総量などは、日本卸電力取引所が公表する市場データをもとに筆者が独自に集計・整理したものです。端数処理などにより表示値にわずかな差が生じる場合があります。また、価格変動要因および次週の価格見通しについては、JEPX、気象庁、資源エネルギー庁、内閣府の公表情報を踏まえた筆者独自の分析・見解であり、将来の市場価格を保証するものではありません。

>未来のエネルギーを、今こそ本気で考える

未来のエネルギーを、今こそ本気で考える

エネルギー資源が限られた日本において、私たちがこれまでと変わらぬ豊かな暮らしを続けていくためには、新しい電力の「つくり方」と「使い方」を真剣に見直す必要があります。 環境への負荷を最小限に抑えながら、持続可能なエネルギー社会を実現する――それは国や企業だけでなく、私たち一人ひとりが取り組むべき課題です。 今こそ、再生可能エネルギーの可能性に目を向け、賢く選び、スマートに使う。その選択が、次の世代の未来を支える力になります。

CTR IMG